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2023年03月05日

最近、問い合わせが増えている内窓工事、実際どうなのか?

今年に入って、内窓取り付けのお問い合わせが急増しまして、

問い合わせの8割りは、

「内窓を付けたい」

「補助金を利用して内窓工事はいくらか?」

などとなっております。

 

ただ、詳しくご説明すると、その先に進まない方も結構いるのも事実です。

ではなぜ、そうなるのか?ご説明したいと思います。

 

 

内窓の補助金は、新しいものではない

実は、今年から、住宅の省エネリフォーム補助金に、

「先進的窓リノベ事業」というのが、加わりました。

みなさん、今年から補助金が始まったと思っている方も多いのですが、

実は、内窓を付ける補助金は、2009年から、住宅エコポイントとして、

やっておりまして、すでに10年以上前からやっております。

当時は、ポイントで付与されて、その分の専門の買い物や商品券で支払われたりしてました。

震災後は、震災復興がついたり、特に消費税が上がるタイミングで、

需要の冷え込み対策として、導入されたり、されなかったりを繰り返してました。

 

「先進的窓リノベ事業」は補助額も大きいが窓の単価も高い

今回は、「先進的窓リノベ事業」という補助額の大きな補助金が導入されて、話題になっているかと思いますが、

実は、その分、高断熱の内窓を使うことになり、窓自体の金額も高くなりますので、

実費負担としては、あまり変わらずで、

(実費負担がさほど増えずに、高断熱内窓が付けられるということはありますが)

だいたい、1か所10万円程度の実費は、いずれにしても必要になります。

 

内窓工事は、30万円かかる断熱工事

断熱は、本来は家単位ですが、最低限、部屋単位としても、

リビングだと3か所、30万円は、実費では必要です。

数万円の負担で済む話では、基本、ありませんので、その辺、ご承知おきください。

 

内窓は暖かくするのではなく暖房効率を上げる

で、勘違いしがちなのは、これって、部屋が寒いので暖かくしたい、

と言う話では無いのです。

内窓を付けても暖かくはなりません。

暖房効率、熱効率があがる、光熱費が安く済む、いわゆる省エネ工事ということです。

ですので、

厳密に言えば、光熱費と内窓工事にかかる費用を天秤にかけて検討するのが本来です。

部屋単位で考えると分かり易いので、

先ほどの、リビングに3窓で30万円

で考えると、

リビングの暖房にかかるエアコンの電気代、石油ストーブの灯油代が、

1年で3万円程度浮けば、10年で元が取れる省エネ工事と言うことになります。

 

内窓工事は、見栄え、機能じゃなく、損か得か

リビングの光熱費、いくらかかってますか?(冷房の電気代もいれてもいいです)

3万円程度、浮かせそうですか?

これは、何とも言えない金額です。

窓以外の床、壁、天井がスカスカだとしたら、逆に全然、効果が無い話かもしれませんので、

どのぐらい浮きますという計算が、ほぼ出来ないんですよね。

さらに、10年以上住めばまだいいですが、5年で引っ越すとなると、また話は変わりますし。

まずは、我が家の光熱費の計算、そして、リビングでどのくらい光熱費がかかっているかの感覚をもってから、

検討するのが本来ですので、そこから始めるのが本来の形かと思います。

 

最後に、

省エネ促進は、ご家庭の家計負担を下げるだけではなく、低炭素社会を目指す日本の施策でもあり、

CO2削減とか、化石燃料の消費を抑える目的でもあります。

そこも踏まえて、導入するかどうか、検討して頂ければと思います。